技術者転職 徹底研究シリーズ
電子部品業界への転職
電子部品業界はデジタル家電の活況を受けて、非常に活性化しています。薄型テレビはさらに薄く、さらに大型化し、しかも低価格化を続けています。安い海外メーカーの攻勢はありますが、日本メーカーは高い技術力でシェアを保っています。
シャープが液晶工場を亀山工場、堺工場などで国内化しているのは大きな話題のひとつ。電子部品はその技術力で、海外生産が必ずしも有利とはいえない、という新たな流れが生まれつつあるようです。
1つの業界といっても、電子部品は多岐にわたり、その技術分野も幅広いものとなっています。業界地図を見てもプレーヤーの顔ぶれは多彩。積層セラミックコンデンサーの分野では、村田製作所が世界シェア1位、TDK、太陽誘電が2位、3位と、日本メーカーが上位を独占する形となっています。ICパッケージやプリント基盤ではイビデン、新光電気工業などが活躍しています。
こうした電子部品業界に転職を考えるなら、どうすればよいでしょうか。職種としては、IC,LSIなど電子回路設計や、試験・評価の仕事、大量生産につなげる生産準備や生産技術系の仕事も重要なものとなります。また、非常にアイテムの多い電子部品の分野では、調達も重要な仕事の1つ。国際舞台で部材調達をおこなうことのできるエンジニアは高いニーズがあります。