測定器の使用スキルを活かすための資格について

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メールでスキルアップ相談「そうだんくん」Q&A紹介

Q20. ノギスなど、測定器の使用スキルを活かすためのよい資格があれば教えてください。

現在、マイクロメータやノギスなど計測器を校正する業務をおこなっています。今後この分野をもっと活かすために取得しておくとよい資格は何がありますか?今後も仕事の幅を広げたいのでよろしくお願いいたします。

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建設関連企業就業中の方


A20.ご相談にお答えします。

前職では製造装置の電気的な設計やFDD(フロッピーディスクドライブ)、ノートパソコンなどの開発、および生産技術に携わってきました。その中で計測器の取扱いや機器校正のために認定業者に依頼したりした経験を踏まえてお答えします。
まず、校正対象となる機器の原理や被測定物の癖も把握しないと測定結果が妥当なのか異常なのか判断がつきません。このため対象機器の仕様書や取扱説明書、常識的な単位や数字も知識として必要になります。
計測器の校正については、資格というよりは「認定制度」が主流のようです。また、計測器のジャンルによって認定機関が異なるようです。今回、使用している寸法測定器については、その校正原器になるゲージを使用していると思います。通常各企業の対応は、このゲージを認定機関に依頼して「校正済ゲージ」と「検査成績書」を取得します。この「校正済ゲージ」を「ゴールド」として管理しており、それを基に「シルバーゲージ」を複数作成します。 日常の測定器の基準としては「シルバーゲージ」を使用します。企業内では、「ゴールドゲージ」を恒温恒室で管理するとともに、定期的に「シルバーゲージ」を「ゴールドゲージ」にて社内校正します。そして1年毎か2年毎に「ゴールドゲージ」を認定機関に依頼して校正することによって、「トレーサビリティー」をしっかり管理しているわけです。その一例について下記を参照してください。

精密測定機器の豆知識(株式会社 ミツトヨ)
http://www.mitutoyo.co.jp/products/gaugeblock/menu/gblock.pdf

校正については、トレーサビリティーを確立することを重んじて、個人の資格よりも企業としての仕組み作りを重視することになります。また、企業として機器校正の委託業務を実施する場合はその資格を取得する必要があります。このため、個人として認証資格を取得することはありません。個人として機器校正のためのスキルアップをするには、機械要素、電気的な基礎要素、化学的な基礎要素について学ぶことが近道だと思います。そのために、通信教育講座などでの学習も一方法です。ちなみに機械系の講座の内容としては、講座番号 9 「JISにもとづく製図法」で機械図面の寸法や公差などについて基礎的な学習をしていただきたいと思います。

その後に、品質評価の方向に進むのか、機械設計の方向に進むのかを考えることになると思います。その方向によって学習の内容も変わってくると思いますのでいつでもご相談ください。電気系でしたら計測機器の校正が主業務となりますので、講座番号 28 「基礎から学ぶ電気理論」で、オームの法則から、キルヒホッフの法則等、測定の原理を学ぶ必要があります(電子機器の側から押さえておきたいスキルです)。講座番号 27 「電子部品のあれこれ」で、機器校正に使用する電子部品の特性を知ることも重要なスキルです(測定する被対象物の側から見て押さえておきたいスキルです)。
しかし、電気の計測は幅広く奥が深いのでこの2講座で充分ではありません。回転機器(モーター等)の測定器の校正についてはモーターの原理も学ばなければならず、温度や圧力を測定する機器校正ならばセンサーの原理や特性も学ぶ必要があります。したがって、機器校正の業務といっても対象物によって学習しなければならない内容が変化しますのでよく考えてスキルアップをしてください。
ご相談の回答になったかどうかわかりませんが、今後もバックアップをさせていただきますので気軽にご相談ください。


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