今後スキルアップしていくべき方向について

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メールでスキルアップ相談「そうだんくん」Q&A紹介

Q23. 現在の業務内容において、今後スキルアップしていくべき方向を教えてください。

中期スキルアップに関して現在の業務内容からどういった方向がよいか自分でも方向性が固まらないため、相談したいと思いメールいたしました。現在の業務に関しての方向性は、下記のような内容です。

1.お客様に出荷した製品の、クレーム窓口。
2.お客様に出荷した製品の、修理窓口。
3.社内の製品に使用している、部品類に対する品質窓口。

この中で主に技能を求められているのは、1と2の部分になります。これについては、先日も配属先社内のマネージャと意識合わせの面談をおこない確認しました。
相談内容ですが、1と2の発展形として取り扱い製品の設計上の問題点洗い出しやフィードバックといった内容も求められており、こういう状況の中で何が自分に一番適した内容になるかなかなか思い当らず相談するにことにいたしました。
 この相談に至る現在までのバックボーンですが、いわゆるデジタル回路で作った製品については、“設計上の問題点の洗い出しやフィードバックといった業務”を10年以上経験しております。また“システム製品に関する品質評価”も経験しており、製品としての全体的な品質の基準作成・確認・フィードバックについても、6年以上の経験があります。
指摘されるまでもなく、体系だった品質管理は経験していないのでその関連のスキルを上げるという内容は理解しております。
その先にある大きい目標という観点で、アドバイスをお願いしたいと考えております。

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デバイスメーカー就業中の方


A23.ご相談にお答えします。

前職では光ディスク関連機器の開発・設計を担当していました。前職での経験を踏まえながら回答させていただきます。
まず、ご経歴からして品質管理のプロエンジニアと推察します。今回のご質問ですが記述にある「その先にある大きな目標という観点でアドバイスを」というのは正直言ってご自身の方がむしろ分かっていらっしゃるのではないかと思います。下記はあくまでも参考としてお読みください。

■ひと言でいうとこれからの目標は「体系的な品質工学を身につける」ことかと思います。すでに第一線のご経験は豊富ですから、体系的な品質工学をあらためて身につければ今後の後進(部下)の育成や、より上流工程(開発・設計工程)へのフィードバックにおいて論理的で説得力のあるスキルとして一層引き立ちます。
設計者とのDR(デザインレビュー)はすでに参画されているのではないかと思いますがその席で経験を踏まえながらデータや論理値などをベースに意見することをお勧めします。

 ◆具体的には(すでに身につけていらっしゃれば失礼ですが)、

  1. QC7つ道具(特性要因図、パレート図…)、新QC7つ道具(親和図法、マトリクス図法…)などを使った問題解決手法をマスターする(目標の目安:指導者レベル)。
  2. 設計へのフィードバックのための手法としてFMEA、DRBFM、タグチメソッドなどをマスターし、品質管理部門の立場から設計完成度、設計変更時のトラブル未然防止に参画する。特に問題対策時に往々にして起きる「真の原因にたどり着いていないために別の問題を誘発する…」といった事象は、ベテランエンジニアが自身の体験を踏まえて客観的なアドバイスをすることが肝要です。見えにくい事象を見る、隠れた事象を見抜く洞察力は理論的な分析と経験が最も威力を発揮するからです(目標の目安:実践レベル)。
  3. 品質のトレーサビリティシステムの構築…現在担当されている光デバイスに関してすでにシステム化されていれば別ですが、意外とトレーサビリティについては面倒なことから疎んじられている傾向があります。製品に使用された部品履歴や製造時の検査データ、CP値(CPK)などの履歴をシステム的に残すことで不良ロットの特定や早期対策、回収などに役立ちます。こういったシステムを持つことで顧客先からの大きな信頼を得ることができます。ご経験されたように、(一般的に言って)製品トラブルは起こしたことそのものよりも、その後どう対応したかを顧客先は見ていますよね。現在こういった業務をなさっているわけですから、ワンランク上の手法を提案されてはいかがでしょうか?この中で6σ(6シグマ)の考え方を設計・製造部門に導入するといった場面もあると思います(目標の目安:実践レベル)。
  4. PLM(Product Lifecycle Management)手法の習得…多分説明は不要かと思いますが就業先のメーカーさんならすでに導入されているのではないでしょうか?各企業はものづくりに関わるすべての部門で組織力をあげ、スピーディにトラブルなく、かつロスコストが最低になるようなマネジメントを設計などの上流工程からサービス工程まで一環して取り入つつあります。これだけの経験があればとりわけ品質コストに関しての知見は豊富ですのでCRM(Customer Relationship Management)の切り口でこのシステム化に参画されることをお勧めします(目標の目安:実践レベル)。 以上、4つの目標提案をさせていただきました。

「その先にある大きな目標」とはご自身の経験を十分活かしたうえでの「品質マネジメントスキルを習得する」いうことだと思います。繰り返しますがすでに実践されていましたらあしからず了解ください。これからの益々のご活躍を期待しています。


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