収入(給料)は重要ですが、私の経験では収入(給料)は後から付いてくるものだと思います。私は収入よりも、周りの人に何か報いてあげたい、周りの人にどれだけ与えられるかなど、自分の想いの方が非常に重要であり、大切にすべきだと思っています。そういう気持ちこそが幸運を招くと私は信じています。また、自分にはどんな仕事があうのか悩んでいる方は、ぜひ、職業適性検査(適職診断)テストを受け、ヒントになれば幸いです。多くのデータから編み出された診断結果はやはり正解に近いようです。私も結局適職診断の結果通りの仕事をしています。あなたの力を最大限活かせる業界で、あなたにあった仕事を行えるように。お祈りいたします。
CADの存在を知ったのは中3の時、自己分析・職業適性検査(適職診断)テストを受けた時でした。CADは細かい仕事ということで大雑把な私には向いていないなと当初は感じました。そして、大学4年の冬、もう就職できないのかなと諦めていた時、合同説明会で3次元CADと出会いました。ある会社のブースに、3次元CADの自転車のギアの動きが大画面で映し出され、単純にああこれを作る仕事をやりたいと思い、その会社(派遣会社)に入社しました。入社後3次元CADを教えてもらい、入社2か月後にはもう配属先にいました。それから短い契約期間で地方を転々とし、ある大企業に配属されました。そこで数年3次元CADオペレータを担当。最終的には新入社員への勉強会の講師までやらせてもらえるようになりました。しかし、契約終了を機に派遣会社を退職することにしました。今までの経験やスキルを活かしたい、スキルアップしたいと転職活動をしていた時、転職サイトでスタッフサービス・エンジニアリングと出会いました。過去の経験やスキルを真剣に聞いてくださり、また、自分に合った配属先をすぐに見つけてくれました。エンジニアとしての今後を一緒に考え、スキルを積み上げられる職場を提供してもらえる。成長を支えてもらえる。と思い、入社を決めました。短い期間で転職を繰り返したことを「経験」として認めてくださったのも、とても感謝しています。
お客様からメールやFAXで送られてくる指示書と2次元、3次元データをもとに製図、3次元モデリングをしています。お客様の資料は寸法抜けの所があったり、複雑な形状なのに2次元だけしかなくて分かりづらいなど、そのままではものづくりできない場合があります。そんな時、私がものづくりできるようにお手伝いしています。また、図面やモデルを使ってできた製品の寸法を測って、お客様の指示通りに仕上がっているかを確認もしています。間違いがあったら作った人に連絡し、修正してもらったり最初から作り直してもらい、最後に洗浄するところまで担当しています。
自分が製図した部品が数日後に現実の物になることです。電子データ、画像であったものが現実に存在する瞬間に立ち会える。モノの重さ、質感を感じられ、とてもやりがいを感じます。寸法を範囲内に収めるためにどうしているのか。綺麗に洗浄するために何をしているのか。作ったのは誰か。部品ができ上がるまでの工程全てわかっているというのは実は大企業でも経験できないことです。私はそんな経験もでき、ありがたみを理解できました。
つらかったことは、製図のミスで間違った物ができ上がってしまったときです。もちろんミスのないように細心の注意を払いますが、ちょっとした油断がミスを誘います。ものづくりの最終段階では時間にも追われます。最後の最後でお客様をお待たせしないよう念には念を入れたチェックが必要不可欠です。検査工程でのチェック漏れも同様に致命的になりかねないので気を抜けません。また、洗浄でも傷のチェックや油の取り忘れ、乾燥不足など細かいチェックポイントがあり、一つ一つ丁寧にこなしていく必要があり、常に緊張感を持って仕事に取り組んでいます。
いきなり3次元CADからこの世界に入ったので、現在の企業に配属したてのころは図面を作るということは素人同然でした。しかし複雑な3次元モデルを図面化していくうちに相当製図の力が鍛えられたと思います。図面が分かりやすければ分かりやすいほど、ものづくりの効率が上がります。ここどうなっているの?などと聞く時間も惜しいのです。私は、分かりやすい図面を作るように心がけ、ものづくりの効率が上がるよう努めています。
休日の過ごし方
少し前まではショッピングだったのですが、最近は民間の有料自習室に通うようになりました。CAD利用技術者試験1級、3次元CAD利用技術者試験準1級・1級、機械設計技術者試験3級の資格の勉強をするためです。SSEに入社してからも、マイクロソフトオフィススペシャリストExcel2003・Word2003、QC検定4級を取得し、スキルアップに力を入れています。自分でも驚いているのですが、1日何時間も机に向かって勉強できないと思い込んでいたのが嘘のように自然に勉強できています。同じ夢を持った仲間が周りにいるというだけでモチベーションが上がります。ただ毎日仕事と勉強だけだとさすがにしんどくなるので、たまにカラオケに行ったり映画を見たりとリフレッシュしています。
ものづくり女子という言葉がありますが、目指すのはそんなイメージです。既成概念にとらわれず新しいことに挑戦し続けることが夢です。 機能だけではなく、日本でしか生み出せない『美意識』を考慮したデザインなどに携わり、自分の思想と情熱を宿した製品を作りたいです。ものづくりに携わる人々の憧れ(目標)の存在になれたらいいなと思っています。