レベルの高い自動車知識を身に付けたい

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メールでスキルアップ相談「そうだんくん」Q&A紹介

Q36. レベルの高い自動車知識を身に付けたいのですが・・・

配属先ではディーラーで働いている現場のメカニックから、整備についての問い合わせオペレーターの業務をしています。詳しい業務を話しますと、現場メカニックへの故障探求方法や整備アドバイス、車の部品に関する情報提供などの整備支援と言った感じです。
今まで私はディーラー整備士として仕事をしてきたのですが、今の業務は相談する立場だったのが相談される側に回ることになったので、今まで以上のはるかに高いレベルの自動車の知識が必要とされています。
そこで御相談したいのは今後、私はどういった知識やスキルを身につけていった方がいいのかアドバイスをお願いしたいと思います。
配属先の業務ではパソコンを駆使して業務を進めているので、パソコンに関する知識も必要とされており、整備はもちろんのこと、開発に関する知識も必要とされています。今後の勉強の方向性をアドバイスお願い致します。

質問レベル(初級)
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自動車メーカー就業中の方より


A36.ご相談にお答えします。

配属先として自動車会社のサービス部門へ就業されたことは、これまでの自動車整備の経験を活かせることからも、大変良かったのではと思います。私自身は、自動車会社で30年間、エンジンの設計や生産技術関係に携わってきましたので、自分の経験も含めご質問に回答致します。
現在の仕事を前提に今後身につける知識やスキルについてですが、担当している部品や範囲があるかもしれませんが、サービス部門ということで考えますと、まずは、「自動車全般に関する幅広い知識」ということになるかと思います。また特に最近の車は、ご存知の通りほとんどがコンピュータ制御ですのでコンピュータ制御の基本を学ぶといいかと思います。

▼具体的な方法としては
  ・社内の通信教育で、自動車関係の講座(講座No.1~4など)を学ぶ
  ・(少し専門的には)自動車工学関係の入門書を一通り読む
  ・組込コンピュータ制御の基本を学ぶ
  ・サービスマニュアルなどで、部品の名称と機能、役割を覚える
  ・業務で出会った部品を、その都度、自分なりに調べ理解し、知識を増やす

これが最も実践的な知識として身につきます。できるだけ現物を見ながら学ぶのがいいでしょう。
日々の業務スキルについてですが(推定も入っていますのですみません)、日々ディーラーの問合わせに答えるということで、何が来るかわからないという大変さがあるかと思いますが、ベテランでもよっぽど自分の得意とするもの以外は、最初から完全な答えなどはできませんので、心配することはありません。
方法としては、まずはよく相手の話を聞いて、調べてから電話を掛け直すということになると思います。慣れてきたら、聞くべきポイントを自分なりにまとめてメモを作っておくと、聞き直すことも減って効率的になるでしょう。
例えば、不具合であれば、発生日時、不具合内容、走行距離、天候気温、不具合発生時の車の状況(冷機始動、走行中/後、加減速時、停止時、・・・)、使用頻度、いつから発生したか、発生頻度などです。
ただし、主要な不具合については、Yes・Noで答えていくような、解析フローマニュアルもあるかと思いますので確認してみて下さい。特にエンジン制御に関わるものについては、診断ツール(以前は確かコンサルトと呼ばれていましたが)もありますので、使い方を習熟して下さい。 サービスは時間が勝負ですので、極力早く回答を返すことが望まれますので、調べてもわかりそうもない時は、周りの良く知っている人に聞くのが早いでしょう。誰が何を良く知っているかということも、また貴重な情報です。
 質問に答えることは一つのチャンスととらえ、上記の通り自分なりにいろいろ調べ、納得、理解した上で回答することで、着実に自分のスキルアップが図られます。
また、回答する時には、ご自身の実務経験を充分に生かしてご自分が整備を実施されていることを頭の中でシミュレーションしながら答えると、聞く方にとっても非常にわかりやすいものとなりますので実施してみてください。

次にパソコンスキルですが、パソコンスキルについてはどの程度習熟してらっしゃるか解りませんが、Excelの基本としては、入力だけではなく、表計算、グラフ作成、計算式の活用などができることが望ましいですが、さらにできればマクロを組める(簡単なプログラミング)ことができれば、業務がいっそう効率的になります。
また、最近はプレゼン資料の大部分がPowerPointで作られますので、場合によっては今後、企業様から作成要望が出る可能性もありますので、スキルをあげておくと良いと思います。
Excelについては、通信教育(講座No.88、92)や、社内「eランくん」の講座をぜひ活用してください。
次に開発に関する知識ですが、基本的な製品開発フローとしては、市場調査、企画、デザイン、設計、試作、実験、設計見直し、生産準備、生産試作、大量生産、発表発売、といった順序になりますが、このような基本を書いた本を選んで読んでみると良いでしょう。また部品の図面を見る機会があれば、寸法、機構、材料、構成などが、なぜこうなっているのか等、部品のスペック、現物をじっくり見て考えることで、設計開発者の意図を読み取ることも勉強になります。
またご存知の通り、「整備性」の良さは組立/分解時間を減らし、結果的に不具合を減らし、整備コストを下げ、引いては、お客様の負担を減らすという意味で非常に重要です。従って、設計開発者は品質/性能/機能/耐久性/コスト等と同等に、整備性、生産性を考えた設計をすることが、日々要求されています。御経験もされている「整備性」はまさに、設計開発のスキルが如実に現れるところと考えていいと思います。

長くなってしまいましたが、ぜひこれからもこれまでの経験を生かし、あせらずに、着実に、スキルアップを続け、エンジニアとして成長して下さい。期待しています。


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