実験評価
実験評価 経験のアピール方法
一つの製品が完成するまでには実に様々な評価やテストが繰り返し行われています。ここで解析されたデータは製品開発や、製品の改良にフィードバックされます。より完成度の高い製品を開発する上でなくてはならないプロセスではあるものの、設計や開発などに比べると「縁の下の力持ち」的仕事と言えます。
実験評価の仕事はダメ出しの仕事であり、経験も必要ながら、論理的に分析できる力が必要。また、困難が多い仕事ゆえ、「車が好きだから」という製品への思いをアピールすることも大事な点と言えるでしょう。
スキル、経験が何よりものをいう
設計が製品の全体をとりまとめる役割、生産が製造面からより良い製品づくりのための提案をする部門とすれば、実験評価は製品の性能や耐久性を実際的な側面から評価し、「性能確保」という視点から構造提案などを行う役割と言っていいでしょう。
MSC.Nastran、LS-DYNAなどの解析ツールの使用経験が問われることもあり、まずはこうした解析ツールの使用経験がある方はその経験をアピールしましょう。さらに、どのような製品分野で、実験評価エンジニアとしての経験があるかも重要なアピールポイントとなります。
例えば自動車の実験評価では音や振動など、感性面での分析力が必須ですが、金属材料では解析データをいかに詳細に分析するかが重要。自身が技術者として、どのような製品の開発で実験に立会い、問題点を発見し、開発に貢献したかを分かりやすく整理し、アピールしていきたいところです。
ヒューマンスキルも忘れずにアピールを
「実験評価」とは、製品やシステムの様々な特殊実験を行い、不具合などがあればそれを分析して、その結果を設計や開発にフィードバックするという仕事であり、設計や開発エンジニアといった他のエンジニアの仕事に、いわば「ダメ出し」を行う仕事と言えます。それだけに、設計者や開発エンジニアなどとの信頼関係が重要であり、調整能力が問われる仕事でもあります。エンジニアとしての能力だけでなく、組織人としての調整能力もアピールしていきたいところです。