機械設計
機械設計にはどんな人材が求められている?
一口に機械設計といっても、自動車や工作機械、溶接ロボットなどの大型機器から、計測機、医療機器、半導体製造装置などの精密機器、テレビ・冷蔵庫といった家電製品やOA機器などなど、まさに千差万別。
知識に加えて「センス」を磨いていこう!
機械設計者が転職を成功させるには、経験やセンスが求められるのはもちろんです。特にセンスについては、設計技術を有するだけでは十分ではありません。例えばソニーのウォークマンが開発された時の逸話は有名ですが、機械としての設計の前にかっこいいモックアップがマーケティング側から上がってくる。「これを作ってくれ」と言われてエンジニアは必死で小型化、軽量化、デザインを実現できるように考えたのだそうです。何が求められているのか、正しく感じ取ったり、効率良く問題解決方法の発見ができなければ大変です。また、使いやすい機械には、ユーザビリティも大切です。身近な例で言えば、ドアの「押す」「引く」という表示がありますね。でも、ノブの替わりにドアに長い横棒をつけておけば、ほとんどの人が表示がなくても押すのです。このあたりが情報デザインをふまえたユーザビリティの考え方。
安全性、環境に優しい「分解しやすい機械」「梱包の簡単な機械」など、機械設計者が知識とセンスを身に付けるべき項目は他にも多数あります。
CAD、ネットワークなどの関連技術も押さえたい
機械設計の分野では、近年はほとんどがCADでの設計ですから、CATIAやI-DEAS、PRO-E、I-CAD、SolidWorks、Auto-CADなどの、主流となっている3DCADソフトのついての知識は必須です。また、プロジェクトに参画する一員として、技術的なスキル以外にも社内の関連部署や外部メーカー等とのコミュニケーション能力などを十分に磨いておきたいところです。
ユビキタスの時代、またトレーサビリティなど、機械からの情報発信も求められるネットワークの時代です。ネットワーク知識がないとこれからの機械設計は語れない、ということになるかもしれませんね。