研究開発
研究開発にはどんな人材が求められている?
研究開発技術者の転職に必要な能力は、緻密な科学的思考力、独創性などが必要とされます。実際、ノーベル賞を得たような研究者の話を聞くと、大変個性的というかマイペースの、どちらかというと「変人」と呼ばれそうな逸話がいろいろと伝わっています。しかし、実際の開発者は変人では困りますね。
チームワークを重んじる
企業の開発はチームで行なうことが多いもの。情報交換や方向性の検討など、他のメンバーとコミュニケーションを密にすることが大切です。エンジニアにはコミュニケーションが苦手といった人も多いのは事実ですが、研究開発の現場では、実は宴会を盛り上げるような能力を持ったメンバーが重宝されるものなのです。そう、チームワークについては、映画『七人の侍』のように、違った個性や姿勢の人がうまくミックスされることが大切。全員が「一匹狼の剣豪」タイプではうまくいきません。
独自の粘り強さとストレス対処法を持っている
経験者なら誰でも分かる通り、研究開発とは「うまくいかないもの」です。時間通りに成果が出せるかどうか、常にプレッシャーのかかる中で、一歩一歩、歩みを進めていきます。優れた研究者は皆そうした時間にうまく対処できる方法を持っているもの。多くの天才的な発明や発見が、別の作業やリラックスをしている時間に行われていることを見ても、考え続けた後でいったん頭をゆるめてやることによって、ヒントやひらめきを得られるものなのです。
権利の法令などにも通じておきたい
研究開発には特許がつきもので、どんどん特許を出願するような開発を行ないたいし、それによってビジネスを有利に進める発想が開発技術者には不可欠です。もちろん、他社の特許を無視したり無断使用するようないいかげんな意識では通用しません。技術者はお金もうけが下手、というイメージがありますが、会社にとってはここが利益の源泉とも言える部分ですから、しっかり「誰が開発者で日の目を見るまでにどう使われていったか」といった情報がきちんと記録に残るようにしていきたいものです。