製品企画
製品企画にはどんな人材が求められている?
製品企画エンジニアの仕事は、ソリューション営業的であったり、社内の各部門の調整など、幅広いもの。いわゆる技術力があるというだけではありません。製品企画の仕事をしたいと思った場合、設計・生産技術等の業務経験はもちろん、デザイン・設計図面を読む能力や、社内の関連部署とのコミュニケーション能力などを磨いておきたいところです。
顧客の要望を聞きだす技術
顧客の要望を聞く力は、単純にメモを取れば良いというものではありません。聞きながらその場でいろいろな例を挙げたり、資料を示したりしながら、技術面には詳しくない顧客の要望であっても、うまく導き出さなければなりません。うまく要望を整理しきれない顧客も多く、つい手持ちの技術でカバーしてしまおうと考えがちですが、最初のヒアリングがうまくいかないと、開発してから仕様変更が必要になったり、結局うまくいかないもの。粘り強いコミュニケーションが非常に重要です。
社内のリソースを把握する
製品企画において、自社がまるっきり持っていない技術を開発する、ということになったのでは利益は出せません。社内にあるあらゆる要素技術を熟知して、組み合わせ、ソリューションの提案ができるように知っておかなければなりません。どこに自社の強みがあるのか、納期や予算もにらみながら検討しなければなりません。
開発の承認を得る力
製品企画はただ要素技術の組み合わせだけで済むことは少ないものです。それをつなぎ、顧客の要望にフィットさせるためには、開発が必要な部分も必ず出てきます。会社にとっては、できるだけ開発コストをかけずに販売したいというのが常識。製品企画エンジニアはその開発について社内に説得し、承認を得なければなりません。工数の見積を行なう力、いかにこの開発が今回の販売だけではなく自社にとって役立つものとなるかをプレゼンテーションする力、社内に味方を作る力など、幅広い能力が必要となるでしょう。