その他設計
「その他設計」にはどんな人材が求められている?
建築、土木からアパレル、レンズなど特化した製品の設計まで幅広い領域が。近年ではアパレルでもCADを使った設計の仕事が重要視されており、エンジニアの活躍の場は広がっているのです。
仕事全体に関心を持つ発想
設計の仕事は1つの仕事の流れの出発点。その後には実際に製造したものが利用されている場面、それから保守、修理・交換など、さまざまなライフサイクルに応じてのシーンがあります。一般にはエンジニアも1つの会社の中で勤め上げるのに、ジョブローテーションなどを通じていくつかを経験することはできるもの。
しかし、普通の会社では全部をきれいにローテーションして体験することは不可能です。転職、派遣といった形であれば、自分で意識的にキャリアローテーションを設計することができるのが1つの強み。能力の高い設計技術者になるために、必ずしも設計の仕事だけを学ばず、さまざまな課程を体験する方法もあるのです。再び設計職に就く時には、その体験が、普通の設計者には考え及ばないような配慮を可能にしてくれるでしょう。
ファシリティマネジメントの分野では良く言われることですが、建築設計の段階で、掃除のためにはここに電源が必要だ、ということを建築家がどれぐらい分かっているかどうか、が大切なのです。周辺緑化などでも、植栽パレットが規格化されておれば、元気な植物を手軽に植え替えることで全体のメンテナンスコストを抑えることができます。その差は、1つのビルのライフサイクル全体を通じてみると非常に大きな差になってくるもの。設計の仕事というのは、非常に大きな発想と深謀遠慮が必要なものですね。
求人広告などでは、「従来の考え方にとらわれず」「さまざまな情報に関心を持ち」といった文言が並ぶことが多いもの。それは単なる好奇心旺盛や非常識、ということではなく、関連する領域をうまく連続的に捉えることのできる知識、系統だって考え情報収集できる能力、ということになります。
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