金型設計
金型設計とはどんな仕事?
私たちの身の回りにある工業製品のほとんどはこの金型で外形がつくられているといって過言ではないでしょう。金型とは、製品を早く、安く、均一に作るためにつくる「型」のことで、例えば、自動車のボディは「プレス型」と呼ばれる金属用の金型で、携帯電話や家電製品の外枠などのプラスチック製品も金型でつくられており、まさに「製品の産みの親」という名前がぴったりの技術です。
言い換えれば、製品や部品の品質は、この金型の良否に大きく左右されます。特に小型軽量化が進む電子機器市場にあっては、金型にミクロンオーダーの精度を要求されることも多くなっています。さらに、新機種開発に一分一秒を競っている携帯電話機メーカーなどにとっては、一刻も早く金型モデルが欲しい、といった新たなニーズも登場してきました。
精密な手仕事の国・日本は昔から金型の最高の職人が多数おり、世界でも一目置かれる町工場、というのも珍しくありません。中でも携帯電話用電池ケースの絞り金型開発などでおなじみの岡野工業さんなどはNASAなど世界から注目を集めています。
そうした素晴らしい職人たちに負けないエンジニアとなることを目指したいものです。