エンジニアの適材適所転職テクニック
エンジニアが「適所」に出会う戦略
エンジニアの転職では、「適所」つまり転職先の絞り込みが成功のカギ。とにかく今の会社でなければどこでも良い、なんて思っていると、行った先でもうまくいかないものです。適所とはただ給与などの条件が良い会社ではなく、次のキャリアアップに役立つ場所。どんなステップをたどれば「適所」を最速で見つけられるか? それには戦略があるのです。
多くの仕事情報に接する戦略
地元の求人ペーパーだけで次の仕事を探そうとしていませんか? それは良い戦略ではありません。今の街に適所があるかどうかは分かりませんし、仮に見つかっても、「他の街に行けばもっと良い仕事があったかも」という気持ちを残すことになりがちです。
また、たまたま目にした求人ペーパーの少ない情報量では、自分のキャリアパスに本当に貢献してくれる良い情報が出ているとは限りません。狭い選択肢から選ぶのは損です。まずは探索の範囲を広げ、たくさんの情報が集まっているところに出かけなければなりません。業界最多レベルの情報と実績を持ち、全国に展開している情報源にエントリーして、「よりどりみどり」の状態を作ってください。
知らない街を減らしておく戦略
名古屋が元気だと聞いたことは? 福岡がロボット特区で活性化しているというのは? エンジニアにとってビジネスの舞台は全国です。よくアメリカの転職事情を耳にすると思いますが、彼らの転職が華々しく成功するのは、アメリカ全土で魅力的な場所にすぐ目をつけ、大きく移動して仕事を探すから。全土に魅力的な都市があるアメリカらしい状況です。
日本では、地元か首都圏に人気が集まりがちですが、それは他の地域の情報がないだけかもしれません。せっかく魅力的な会社、プロジェクト、求人案件があるのに、その県や街のことを知らないばかりに尻込みしてしまう、というのでは「適所」の範囲が狭まってしまいます。一度、都道府県や街の名前で検索して、何があるのか、住まいやビジネスの魅力をインプットしてイメージを持っておけば、いざ案件が目の前に現れた時、チャンスを逃さずに済むでしょう。
一度で完璧を目指さない戦略
どんな年齢で転職する人も、「この年齢が最後のチャンスだと思うから」と口にします。不退転の決意、という意味では良いのですが、実は、どの年齢も最後のチャンスではありません。特にエンジニアの場合は、自分が能力を高めていくかぎり、次第に高いレベルの仕事へ移っていくことは可能です。
逆に、「この1回がはずれたら自分はもうダメだ」なんて悲壮感を持っていると、条件を見る目も曇りがち。もっとポジティブな気持ちで、「この会社は自分のこのステップに役立つ」という冷静な目を持って臨みたいもの。
条件についても、「給与条件」「勤務地」「仕事内容」を全部重視して、というのは良い戦略ではありません。いったんバラして、どの条件が最も大切か、という発想でいきましょう。仕事生活の後半、「給与条件」「勤務地」「仕事内容」の3条件すべてを満足させるような有利なポジションに進むことが、エンジニア転職の最高の戦略です。自分で描いたキャリアアッププランにのっとって、「次はこんな仕事内容を重視しよう」ということを考えていきましょう。
「適所との出会い方」 |
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